広島・海田町で男性が監禁され、その後、行方が分からなくなっている事件―。容疑者1人がいまだ逃走中の中、先週、3人の裁判が始まるという異例の展開を見せています。事件の背景に浮かぶのは、「詐欺被害回復」をうたう、違法なビジネスです。


家森 亮 記者
「先週、始まった裁判では、事件に至るまでのいきさつが明らかにされ、行方不明の男性と5人の女、そして2人の男との関係性が見えてきました」

検察や女たちの証言による事件の概要は、こうです。県内に住む女5人は、海田町の男性に投資の運用による配当を得る目的でそれぞれ90万円から2000万円を預けていました。


しかし、配当が滞ったことに詐欺の可能性を疑い、男性に説明を求めます。

その男性との交渉の場に女たちは、2人の男に協力を依頼しました。▽住所不定の 今泉 俊太 被告(31)と、▽現在も逃走中の 伊藤 圭亮 容疑者です。


裁判で、検察は、2人を「債権回収屋」と呼んでいました。

2人について、女は…



「詐欺にあった人の味方をして、お金を取り返してくれる人」

裁判では、女たちが依頼したというグループ名を弁護士が明らかにしています。


そのグループ名を検索してみると…。


家森 亮 記者
「あっ、ありますね。返金があったというような…。これ、実績報告ですかね。『詐欺被害回復』『詐欺師情報発信』『なんでもDMに相談してください』などと書いてあります」


グループを “詐欺狩り” と表記する書き込みもありました。


2人は、果たしてどのような人物なのか…。