被告の姉が抱いた疑問
裁判では被告の姉の供述調書に書かれた内容も紹介されました。
姉は、被告の「自分がやった」という話に、
▽運転免許を持っていない被告が本当に車を運転して遺体を運べたのか
▽普段料理をしない被告が包丁で遺体を解体できたのか
など多くの疑問が残ったということです。
姉は、留置中の被告に対し、手紙を送ったと言います。
逮捕後に接見した弁護士によりますと、被告は姉からの「大地はやっていない」などと書かれた手紙を見せられた際、家族にも本当の話が信用してもらえるものだと思い、「別の見知らぬ男性が犯行に及んだ」と再度供述するに至ったということです。
裁判では、被告が供述を変えるきっかけになったとされる、姉からの手紙が読み上げられました。
手紙には、「大地はやってないよね。大地の姉だから弟のことは一番分かってるつもりよ。大地がやったって決めつけちゃってごめんね。辛くて苦しい想いさせちゃって大地に1人で抱え込ませちゃってごめんね。大地はやってないよね。早く会いたいです。」などと記されていました。
判決は来月13日に言い渡されます。
※記者による裁判での聞き取りを基に一部変更しています。