2019年3年前の参議院選挙をめぐる河井夫妻による大規模買収事件…。


河井克行元法務大臣は地方議員や支援者など、100人に合わせておよそ2870万円を渡し買収した罪で懲役3年の実刑判決…。


妻・案里氏はこのうちの4人、160万円の買収で執行猶予つきの有罪判決が確定しました。


被買収側については、検察は一度は100人全員を不起訴に…。


裁かれるべきは渡した側だけなのか?受け取った側の責任は問われないのか?


市民から申し立てを受けた検察審査会が全員の不起訴には待ったをかけ、検察が再捜査…。


その結果、買収の認識を認めなかったなどの9人は在宅起訴…。25人が略式起訴されました。


略式起訴されたうち、22人は略式命令を受け入れ罰金刑が確定しました。


議員辞職はしたものの略式命令を受け入れなかった元地方議員3人と…。


現職のまま在宅起訴された地方議員9人の、合わせて12人について、裁判が開かれます。


被買収側の主張は、一貫して買収を認めていない、検察が不起訴から起訴に変えた捜査のいきさつを問うなど無罪を求めるものから、無罪は求めず公民権停止期間の短縮を求めるものまで、12人、それぞれ違うとみられます。


栗栖千尋記者「発端となった参議院選挙からは既に3年以上…。しかし、事件はまだ終わっていません。今後裁判を受ける被買収側は12人…、その最初の裁判がきょう(28日)始まりました」


●被買収側略式命令を受けた25人のうち22人は有罪が確定し公民権停止5年。

●略式命令を受け入れず、正式な裁判を申し立てた3人
【県議会】宮本新八元議員、平本英司元議員 【広島市議会】木戸経康元議員

●在宅起訴された9人
【県議会】佐藤一直議員、渡辺典子議員 【広島市議会】藤田博之議員、伊藤昭善議員、谷口修議員、三宅正明議員、石橋竜史議員、木山徳和議員 【安芸太田町議会】矢立孝彦議員