戦争に伴う食糧難を生き抜いた人たちの生活に関心をもってもらおうと、当時の駄菓子や代用食の試食体験会が広島市で行なわれました。

6日、広島市郷土資料館で行われたのは、一銭洋食を実際に作って試食できるイベントです。

一銭洋食は、水に溶いた小麦粉にネギなど乗せて焼き、ソースを付けた鉄板焼き料理。お好み焼きのルーツといわれ、戦前から庶民に親しまれていたそうです。

参加した子ども
「まあ、おいしいね。かりかりしてた。」
参加した親子
「ほぼお好み焼き。色んな事を体験させたいという気持ちは大きいので、偶然だったんですけど、体験できてうれしかったです」

新本穂乃佳アナウンサー
「そして、戦後、主食の代用食として食べられていたのが、こちらの江波団子です」

江波団子は、ぬか、片栗粉、ヨモギなどを混ぜて蒸して作ったもので、当時食料難だった広島市民を支えた貴重な食糧です。ボランティアが作ったものが、参加者に配られました。

参加した子ども
「もっちりほくほくしてたんですけど、後からよもぎの苦いところが出てきてうっってなってしまった。」
「餃子の皮の味だった。」
(これしか食べられないとしたら?)
「ちょっとそれはしんどいかも。」
「戦争でご飯食べられなくなるのはひどいと思いました。」

広島市郷土資料館では「今後も原爆の日に合わせて試食体験を続けていきたい」と話しています。