どんどんバイパスへ進む幼児 2人のとった行動は…

ひとたびバイパスの本線に入ってしまえば、かなりのスピードで走る車が次々と行き交います。

泣き叫びながらバイパスに向かって、どんどん進んでいく幼児。危険を感じた2人はすぐに車を止めて幼児を保護しました。

2人は当時の状況を「怖いという感情よりも、早く車に乗せなきゃと言う思いが勝った」と振り返ります。

車に幼児を乗せて走りながら110番通報すると警察官から「幼児の保護者からも通報があった」と告げられました。

その後、バイパスを抜けた先のコンビニエンスストアで保護者と合流。幼児はすぐに駆け出し、保護者に抱きついていたといいます。

高島さんは「何事もなくて本当によかった」。また当時、妻の出産を控えていた沖西さんは「もうすぐ産まれる赤ちゃんと重なって見えた」と話しました。

広島西警察署の 坂本和彦 署長は「交通量が多いので幼児を見た人も多いと思うが、その中でも “110通報した上で保護する” という行動に移していただいた勇気に敬意を表したい」と話していました。