週末、広島ドラゴンフライズは、チャンピンシップ(CS)進出に向けて最後の大一番。西地区で7連覇を目指す琉球との2連戦。1勝すれば進出が決まります。現役引退を表明していた 朝山正悟 選手もラストゲームに挑みました。

5月4日(土)B1リーグ最終節 ゲーム1

広島ドラゴンフライズ vs. 琉球ゴールデンキングス(広島サンプラザ)

広島ドラゴンフライズと琉球の試合には、4500人越えの観客が会場を埋め尽くしました。

ファンたち
「1勝してもらいたいね」
「あちらも優勝かかっているので。でも、CSに出て、朝山さんの最後を飾ってほしいと思いますので」
「CS、行くぞー」

試合は第1クォーター、広島は3ポイントシュートを8本打ちますが、中村拓人 の1本しか入らず、琉球に5点のリードを許します。

第2クォーターに入ると 上澤俊喜 がいきなり3ポイントを決めて反撃開始。ここから3人のビッグマン体制が炸裂。ケリー・ブラックシアー・ジュニア が素早いレイップを決めて逆転、さらに 河田チリジ からブラックシアーへのアシストパスが決まり得点していきます。

そして、ここで 船生誠也 が3ポイント、中村も連続で3ポイントを決め、10点差を付けて第3クォーターへ。

しかし、中村がこの日、4本目のターンオーバーで5点差に詰め寄られます。カイル ヘッドコーチは、チームを落ち着かせようと中村に代えて船生を投入します。

ここで ドウェイン・エバンス が琉球の 松脇圭志 から連続でファウルをもらう頭脳プレイでチームファウルを4つにすると、ファウルを恐れる松脇を振り切り、鋭いレイアップで2点を奪います。

さらに、“ここぞの船生” が島根戦同様、大事な3ポイントを決め、再び9点差に広げます。

第4クォーター、再び追い上げられると、今度は ニック・メイヨ が躍動。華麗なダンクにターンしながらタフショット。残り53秒で試合を決めるブロックショット。広島ドラゴンフライズは、そのまま逃げ切り、ついに2年連続でチャンピオンシップ進出を決めました。

広島 69-59 琉球

広島ドラゴンフライズ 朝山正悟 選手
「応援してくださるみなさんの熱量というものをそのまま自分たちのコート上に出せて、結果につながっているとも思っていますので、最高のゲームができたんじゃないかなと思っています。最後、みなさんがきっと期待していますでしょうから、3ポイントはね、1本ぐらいは決めたいなと思いますけどね」

ファンたち
「涙、出ましたあ。決まった瞬間に」
「めっちゃ強くなった」
「CS、おめでとう!」