広島県海田町で先週末に開催されるはずだった「ひまわりフェスティバル」。来月末に延期されたのは、コロナによるものではなく、ヒマワリ畑が荒らされたせいでした。目撃した人が「台風が来たようだ」と話すほど、畑を荒らした犯人とは…。

記者
「こちらの場所では、毎年、この時期にヒマワリが見ごろを迎えるということなんですが、一部の場所でしか咲いていません」


海田総合公園にあるひまわり畑です。


地元のシンボルでもあるヒマワリが、今月のイベントに向けて5月中旬に種まきをして、およそ10種類・3000本分育てられていました。


ところが、先月26日、出勤した職員が風景が一変していることに気づきます。順調に育っていたヒマワリの茎が折られ、葉があちこちに散乱していたのです。被害は、その後も立て続けに2回ほど発生し、9割のヒマワリが失われてしまったといいます。


海田総合公園の指定管理者 NPO法人ポラーノ 桝本将史さん
「最初は台風が来たんじゃないかと思った。ここはひまわりの迷路を作ろうと思っていた。本来は背丈が1メートル、違う場所だと2メートルくらいあった」


なぜ、ヒマワリ畑は荒らされたのか…。


現場の周辺を調べると、緑色のサルのフンが見つかり、近くの山でもヒマワリの茎が見つかったことなどから、サルの仕業と判断しました。


海田総合公園の指定管理者 NPO法人ボラーノ 桝本将史さん
「原因はわからないが、暑さなどで山に異変が起きているのではないか」

ヒマワリ畑では、現在、わずかに残った花が咲いています。被害を受けてイベントは来月末に延期され、再び種がまかれました。

無事に育ってくれるのかどうか、そしてまたサルに荒らされるのではないか…、関係者は不安を抱えています。