その登板の2日後(3月15日)、まだまだ雪が積もる北広島市にやってきました。目的は、滝田の母校「星槎道都大学」。この日、行われたのが卒業式です。学生生活最後の思い出に密着させてもらいました。

この日もカープの一員だということを胸に、球団のスーツを身にまとい、卒業式に参加した滝田。数か月ぶりに同級生と会い、表情は常に穏やかでした。

大学4年間の野球の成績と、ドラフト指名された功績をたたえて、学校から表彰(星槎スポーツ大賞)を受けるなど、大学生としても有終の美を飾ります。

記念撮影する滝田投手をからかう同級生たち
「メディア(向け)の顔をしている(笑)」
「髪をかきあげてみようか」「うおーい!」

野球部の同級生たちは非常に温かく、滝田投手も「本当にみんなと一緒に野球ができてよかった」と4年間をかみしめていました。

滝田投手と記念撮影する同級生たち
「カープの “C”!」

そして、滝田投手がこの大学に入学するきっかけとなった野球部・二宮至 監督に最後のあいさつ…。

もともと、滝田投手は母子家庭という環境もあり、高校卒業後は働くつもりでしたが、偶然、高校時代の登板を見た二宮監督が声をかけて、大学進学に至りました。

星槎道都大学 二宮至 監督
「われわれも、送り出した側も、また彼の家族も本当に喜ばれるような成績を残せるような選手になってほしいなっていうのがね。チャレンジしていくっていうのは、一度しかない人生だから本当に応援してあげたいですよね」