凱旋の1週間前に救急搬送されるアクシデント…それでも地元に支えられ

ただ、プロレスは、アクシデントがつきものです。2024年2月下旬、東京で行われたシングルマッチ。

相手の技を受けた世羅さんは、リングにうずくまったまま立ち上がれません。頭を強く打ち、病院に救急搬送されました。

検査後のインタビュー 世羅りささん
「何が起こったか全然覚えていないが、めっちゃ元気です。元気なのに試合ができなかったことが、本当に悔しいの。リマッチ(再戦)します」

一時、地元での出場は難しいのではと、心配もありましたが、何とか間に合わせました。世羅さんが、ここまでして競技を続けるのは、地元の支えがあってこそだといいます。

会場の外では、試合と世羅町を盛り上げるためのイベントが開かれました。世羅さんの母 まゆみさんと、兄 裕一郎さん。チケットは、2人が販売していました。

世羅さんの母 まゆみさん
「世羅町を盛り上げるため『世羅りさ』と名づけた。元気な姿を見てもらってプレーしてほしい。ケガだけはしないようにしてほしい」

娘のりささんが、プロレスを通じて、成長した部分も教えてくれました。

世羅さんの母 まゆみさん
「コミュニケーション力も上がった。わがままでなくなった。リーダーシップもとれるようになった。プロミネンス(団体)を立ち上げて、仲間のことを考えて頑張っている」

世羅さんは2022年、ユニット「プロミネンス」を立ち上げ、年間100試合ほどをこなしています。

試合前ではありますが、地域との交流は欠かせません。高い所は、大の苦手だといいますが、ファンが喜んでくれるなら何でも挑戦します。

そして、高校の同級生と、10数年ぶりに再会しました。

高校の同級生
「友人が頑張っているのを見ると、こちらも元気もらえる。危ないことをすると、冷や冷やする。やばい爆発しているなど…。楽しみにしている」