海外のクルーズ船としては初めて、那覇港を「出発地」として運航する路線がこのほど就航し、豪華な船内が公開されました。
那覇港を出発地とする路線に就航したのは「MSCベリッシマ」。全長およそ315メートル、5500人以上が乗船できる、大型クルーズ船です。
旅行客は、県外や海外から飛行機で沖縄に集まり、那覇港からクルーズ船に乗るいわゆる「フライ&クルーズ」型なのが特徴です。
クルーズ前日に沖縄に入り、1日、本島に滞在してから出発するため、観光消費などの経済効果が期待されています。
また、出発地が那覇港のため県民に身近なのも特徴で、今回那覇港で乗船した客およそ3000人の半数は県民、残りが県外・国外からのフライ&クルーズ客だということです。
今回のクルーズでは、石垣島や台湾の基隆に寄港し、基隆でおよそ1500人を乗せて17日に再び那覇港に戻る予定です。
沖縄観光コンベンションビューロー 目島憲弘常務理事
「観光客の皆様のニーズは多様化していますので、これまでの沖縄観光だけではなくて、新しい観光のコンテンツとしてクルーズを活用した観光というのは、これからお客様には非常に選ばれてくるんじゃないかなと思っています」

MSCベリッシマは今月から3月にかけて、那覇港を発着するクルーズを合わせて12本運航する予定です。