世界自然遺産の登録地を含むアメリカ軍北部訓練場の跡地から廃棄物が見つかっている問題で、国が回収した廃棄物の中におよそ16キロの火薬が含まれていたことがわかりました。

2016年に返還された北部訓練場の跡地は、沖縄防衛局が汚染物質などの除去を終えたとして返還から1年後に地権者に引き渡されましたが、その後も未使用の空包や照明弾などが相次いで見つかっています。

現地で調査を続けている宮城秋乃さんと中村之菊さんが国に情報開示請求をしたところ、国は去年3月からの1年間で空包およそ1万9000発や実弾3発などの廃棄物を「調査」の名目で回収し、その中に合わせて16キロの火薬が含まれていたことがわかりました。

国はすでにこれらをコンテナ船で北九州市に輸送し焼却処分をしたということです。

宮城秋乃さんは「世界自然遺産に危険な火薬が放置されている現状を国は広く周知すべきだ」などと話しています。