障害者手帳の交付などを行う県の施設「身体障害者更生相談所」「知的障害者更生相談所」について、「更生」という言葉は誤解と偏見を招く恐れがあるとして県内6つの障害者団体が名称を変更するよう県に要請しました。

県は、障害者手帳の交付や相談を受け付ける施設「身体障害者更生相談所」と「知的障害者更生相談所」を那覇市に設置していますが、県内6つの障害者団体が16日、この施設の名称変更を求めて県庁を訪れました。

団体のメンバーらは、「更生」という言葉には「改める」という意味合いがあり、障害がある人に対する誤解と偏見を招く恐れがあるとしています。

そのうえで、「これから生まれる障がい者が後悔しない名前をつけてほしい」「人権の尊重を県民に伝える上で名称は大きな役割がある」などと訴えたのに対し、県の担当者は「内容を精査し検討したい」と応じました。「更生」という言葉が使われていた全国の施設は、東京や大阪などで徐々に名称の変更が進んでいます。