普天間基地の移設をめぐり、名護市辺野古沖の軟弱地盤の改良工事などに関する裁判で、最高裁は4日に県の上告を退け、県の敗訴が確定しました。
玉城知事に、工事計画を承認する義務が課されます。

裁判では、普天間基地の移設先とされる名護市辺野古沖で見つかった軟弱地盤の改良工事をめぐり、工事計画を承認しない県に対し国が承認を迫る「是正の指示」を出したことが違法かどうかが争われていました。

ことし3月に県の訴えを退けた高裁判決では、工事計画を不承認とするにあたり、県が一般的な基準より厳しい審査を行うなどして「裁量権の逸脱・濫用があった」と指摘し、国が是正の指示を出したことは適法だと認定していました。

そして県の上告を受けた最高裁は、高裁の判断を変更する場合に必要となる弁論を開かず県の敗訴が確定しました。4日朝に取材に応じた玉城知事はー。

玉城知事
「静かに受け止めたいと思います」「(判決文を)受け取ってからしっかり担当部局や弁護士の方々と検討したい」

敗訴が確定したことで、玉城知事には国の指示に従い工事計画を「承認」する義務が課されます。

これまで一貫して普天間基地の辺野古移設阻止を掲げ、県知事選挙に2度当選した玉城知事がどのように対応するのかが、今後の焦点となります。