進路を東へ変え再び沖縄地方に接近する台風6号。4日夜、再び沖縄本島地方を暴風に巻き込む見込みです。土砂災害などの被害が県内各地に広がるなか、厳戒態勢の週末を迎えます。

大型で強い台風6号は久米島の西北西の海上をゆっくりとした速さで東へ進んでいます。中心の気圧は965ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は35メートル、最大瞬間風速は50メートルです。

台風はこのあともゆっくりと進み、本島地方は4日遅くにも再び暴風域に入る見込みです。

◇最接近の見込み
 久米島 5日明け方
 慶良間・粟国諸島 5日朝
 沖縄本島南部・中部 5日昼過ぎ
 沖縄本島北部 5日夜のはじめ頃

長引く台風の影響は県内各地に広がっています。

今野リポーター「那覇市の国際通りから1本筋に入った平和通り商店街です。台風6号の影響で、アーケードの屋根が破れてしまっています」

アーケードの屋根の破損が数か所見られる那覇市の平和通り商店街。台風6号が再び沖縄本島に接近する恐れがあることから修復作業を見合わせています。

災害は住宅街でも起きています。

愛久澤記者「住民が普段使用している通路が台風の影響で斜面ごと大きく崩れ、多くの樹が住宅に倒れかかっています」

那覇市寄宮では、住宅街の間を通る通路で土砂崩れが起きました。すぐ下には住宅がありますが住民にけがはないということです。

大規模な斜面崩壊もー

櫻井記者「浦添市の住宅街です。あちらに大きながけ崩れが起きた現場が見えていて、その周辺には民家が立ち並んでいます」

浦添市沢岻では3日午後9時ごろ、幅16メートル、高さ20メートルの崖が崩れ、現場周辺の20世帯に避難指示が出ました。

近くに50年以上住む人「以前から常に考えていた。ここが崩れたらもうダメだなと。補償も何もないでしょ」

沖縄気象台によりますと沖縄本島地方では先月31日からの雨量が300ミリを超えているところもあります。

6日にかけて再び300ミリを超える雨が振るところがあるとして更なる土砂災害に厳重な警戒を呼びかけています。