陸上自衛隊の石垣駐屯地で記念式典が開かれ、浜田防衛大臣が駐屯地開設の意義を強調しました。

3月に石垣市に開設された陸上自衛隊の石垣駐屯地で、2日、開設を記念した式典が開かれ浜田防衛大臣や石垣市の中山市長などが出席しました。

浜田防衛大臣は「南西地域における防衛体制の強化は我が国を守り抜く決意の表れ」と隊員に訓示し、中山市長は「国を守る能力を有していることを示し、戦争を回避することこそが自衛隊の本質」と自衛隊の駐屯に期待を寄せました。

式典後の会見で、反撃能力を持つミサイルの配備について聞かれた浜田大臣は、「各種スタンドオフミサイルの具体的な配備先というのはまだ決まっておりません。そのために地元に説明を実施するか否かについても今お答えをできる段階にはございません。」と答え、具体的な配備計画などについては明言を避けました。

駐屯地の周辺では、開設に反対する市民など30人余りが集まり、抗議の声をあげました。

石垣島に軍事基地をつくらせない市民連絡会 波照間忠共同代表「市民目線で考えると、説明会を先にしてもらわないと今後色んな問題に対応出来ないので、今後も抗議や要請をしていきたい」

市民団体は「地域の緊張を高め、島を戦場にしかねない」として、市街地での迷彩服着用を控えるよう求める要請文を隊員に手渡しました。