沖縄の方言で「お母さん」を意味する「アンマー」

この言葉の意味を沖縄出身ロックバンド・かりゆし58の代表曲「アンマー」を聞いて初めて知った方も多いのではないでしょうか。2006年の発売以来ストレートな歌詞で母親への感謝を歌った「アンマー」は世代問わず多くの人に愛され続けています。発売から16年この「アンマー」を巡る物語が新たな展開を迎えています。

それは前川真悟さん(かりゆし58・ボーカル)の母親、前川正枝さん(72)の歌手デビューに向けたプロジェクト。その名もリアルアンマープロジェクト。この夢物語の始まりは、大雨が降る那覇市のスタジオからでした。

「うちの母です」と取材スタッフに紹介する前川真悟さん。その隣にいる母の前川正枝さんは、すこし緊張した様子でした。このプロジェクトのきっかけは「いつになったら私をデビューさせてくれるの?(母・正枝)」という発言でした。日頃から歌うことが好きだった母・正枝さんはことあるごとに息子・真悟さんに冗談半分でそう話をしていたそうです。

これが冗談から、本気になる瞬間が―。

2020年7月、真悟さんの誕生日。この日はコロナ禍でライブ活動も思うようにできない中、休業中の飲食店のカラオケでインスタライブを行いました。そこに一緒についてきた正枝さんはこのインスタライブの中で突然自分の歌を入れて世界に向けて歌い始めたのです。

そのときの様子を前川さんは―。


前川真悟

「あんなに楽しそうにしている母親を久しぶりに見た。それだったらデビューしたらいいんじゃない。」

この日をきっかけにリアルアンマープロジェクトがスタートし正枝さんはこんな思いを秘めていました。


母・前川正枝
「これからの後半の人生、ここには何があってもいいと、自分の集大成だと思って、子どもたちに
母親の最後の生きざまみたいなものを音楽で伝えられたらいいのかな」
レコーディングに臨む母・正枝さん

無事にレコーディングを終えた正枝さんですが、その後、思いもよらぬ展開が待っていました。側で見守っているだけだった真悟さんの父・實さんもひょんな一言からコーラスでプロジェクトに電撃参戦しました。さらに大御所民謡歌手もこのプロジェクトに参加するなど様々な人の協力を経て、ようやく楽曲が完成。念願のデビュー日は5月8日・母の日に決まりました。

約1年間にも及ぶプロジェクトの果てに母は何を語るのか、そして息子が伝えたかったこととはー

琉球放送では、300日以上に及ぶリアルアンマープロジェクトに密着しました。


“家族とはー”“夢とは―”“音楽とは―”ノーナレ―ションで紡ぐ愛の物語、
母の日特別版組「アンマーへの贈りもの」5月8日(日)午後2時からRBC琉球放送で放送予定。

TVerでは5月9日(月)ひる12時から公開されます。