体が柔らかくなければ不可能

本部高校の選手たちが用いるフォームは、バーベルを挙げる瞬間に後ろへもたれ、自身の体重を最大限に利用するというものだ。一般的なフォームと比べ、スタート時の尻の位置がかなり低いのが特徴で、股関節の柔軟性をいかし、バーベルの下に潜り込むように持ち上げていく。

天久星七の試技 後ろに体重をかけ、バーベルを挙げる力にする
バーベルの下に潜り込むように持ち上げる
バーベルをキャッチ、フィニッシュ

比嘉功は「足袋に底(ヒール)がないからできるフォーム」と語る。足袋は柔軟に曲がり、足裏全体を地面に密着させられるため、素足に近い感覚でこのフォームを実現できる。通常の競技用シューズの硬い底とヒールでは、そもそもこの動作は成立しない。

競技用靴で作るフォームとの比較

他県の選手は、「(普通は)上半身で引くイメージですけど、比嘉家のフォームは足で引くようなフォーム」と舌を巻く。

「あれは本当に体が柔らかい人じゃないとできない。たぶん、才能ってやつ」