車中泊はエコノミークラス症候群リスクも

――10年前の熊本地震では、多くの方が車中泊を選びました。

避難所は満杯で入れない、プライバシーも守れない、でも家の中は怖い。そうなると、エアコンが効いて余震があっても比較的安心な車の中で眠ろうという判断になります。前の熊本地震のときも、多くの方が避難所の駐車場に車を停めて車中泊をされました。

ただ、車中泊には深刻なリスクがあります。シートに合わせた姿勢で足をぶら下げる形になるため、ふくらはぎに血栓ができやすくなる。その血栓が肺まで流れて詰まる、エコノミークラス症候群です。

ゴム状になった血栓が肺に異常をきたす

保健師さんたちが車を回って体操を呼びかけたり、懸命に対応されました。10年前は4月の発生でしたが、それでも犠牲者が出ました。今回はそれに加えて、真夏の酷暑という条件が重なります。車中泊のリスクは前回よりもはるかに高い状況です。とにかく水分を取り、体を動かす必要があります。