トイレを避けることで高まる「熱中症リスク」

――真夏の発災です。熊本ではしばらく暑い日が続き、8月2日から3日の最高気温は39度と予想されます。

この暑さの中で断水し、水が使えなくなると、深刻な問題が生まれます。トイレが使えない状況になると、人はトイレに行きたくなくなります。そうすると、水分を摂りたくなくなるのです。

仮設トイレが設置されていても、当日のうちからひどい汚染状況になってしまう。だから被災者は、できるだけ水を飲まないようにしてしまう。しかし熱中症のリスクが高い状況ですから、水分補給をしないと、一気に命取りになりかねません。

――熱中症の症状については、どう判断すればよいでしょうか。

29日午前0時時点、熊本県では4万4千戸が停電しています。そのため涼しい環境にいることができない人もいると思います。「のどの渇き」「軽い疲労」「汗が増える」「軽いめまい」といった初期症状が出たら、その段階でためらわずに冷却と水分補給が必要です。もう少し進んで、倦怠感がきつい、関節が痛い、頭痛や吐き気が始まったら、医療機関に行っていただきたいです。

猛暑が続く予想 熱中症に注意が必要

手指がしびれてペットボトルのふたをうまく開けられない、口にペットボトルを当てたつもりなのに水がこぼれてしまうという状態なら、我慢せずに即座にお医者さんにかかってください。熱中症は早く処置しないと臓器など全身に炎症が広がり、細胞が傷ついていきます。早い段階で止められるかどうかが勝負です。

元気な方でも気持ちが折れそうになる中で、体調の良くない方、障害のある方、高齢者といった要配慮者は本当に大変な状況に置かれます。