阪神・淡路大震災での被災経験がある沖縄在住の社会福祉士、稲垣暁さん。東日本大震災、熊本地震、能登半島地震などの被災地を繰り返し訪れ、被災者支援に関わり続けています。28日に起きた熊本での地震で被災者が直面するリスクと、必要なケアについて聞きました。(話:社会福祉士・防災士 稲垣暁氏)

――大地震発生直後、どのような状況が予想されますか。

稲垣暁氏(以降略):
家が無事だった方でも、部屋の中はめちゃくちゃで、食器類が飛び散った部屋の中で、停電で真っ暗な夜を越す人がいるかもしれない。その恐怖は相当なものです。

余震も体に大きな負担をかけます。今回も余震が断続的に襲っていますから、そのたびに外へ飛び出すことになります。すぐ逃げなければならないから、部屋の中でも靴を履いたまま過ごす。横になって寝ることもできません。しゃがんで目を閉じているだけ、という状態が続きます。明かりをとって、揺れ始めたらすぐ外へ出る。それが、家でも避難所でも同じ光景なんです。