離島出身の長男と結婚したBさん(40代)は、当初は夫の実家に帰ると“頑張って”泊まっていたといいますが、結婚5年を境に日帰りに。

夫の実家と疎遠になっていった理由について、Bさんは「嫁姑の関係というよりは、“家を継ぐ”ことへのプレッシャーがあった」と振り返ります。

「夫は離島の長男だからやることが多い。仏壇行事を取り仕切り、トートーメ―(位牌)を守らないといけない。そういう不文律がプレッシャーでしたね」

義母は気を使って「何もしなくていいよ」と声をかけてくれるものの、大勢の親戚を前に、Bさんの立場はあくまで“離島の長男嫁”。休んでなどいられないといいます。

また「後継ぎはまだなのか?」という直接的な言葉を投げかけてくる親戚もいて、相当のプレッシャーを感じていました。

「あれから年月も経って、親戚も年を取って。当時ほど言ってくる人もいないからもっと夫の実家にいてもいいかなとも思うけど…」

そう話しながらも、Bさんはきっぱりと言い切ります。

「当時感じたプレッシャーや投げかけられた言葉は消えないよね」