「米兵と付き合っている」向けられたむき出しの差別と偏見
米軍基地で出会い、恋をした和枝とリー。
基地の外で一緒に暮らし始めたが、家族や親せきは交際に反対だった。
「ミーダツ! 」
低俗な女性、を意味する宮古島の方言だ。
和枝はたまに家族と顔を合わせれば、この言葉を容赦なく浴びせられた。「アメリカー(米兵)と逃げるな」と、柱に縛りつけられたこともあった。
祖母・和枝(85):
「大変さ。どうなるか分からないのに。言ったらもう、死ぬか生きるかだろ。それをよく考えていたから」
「おばあ(和枝の母)が来て、足で蹴ったのに。この野郎! って」
「米兵と付き合っている」それだけで差別を受けた。こうした状況は、当時の当たり前だった。








