ウリ科の植物に寄生し果実を食い荒らすセグロウリミバエについて、農林水産省は対象植物の持ち出しを制限する「緊急防除」期間を再来年3月まで延長すると発表しました。
「緊急防除」は、セグロウリミバエが寄生する可能性がある対象植物について、指定エリアからの持ち出しを制限するなどの措置を講じるものです。
去年3月名護市で初めて見つかって以降、セグロウリミバエは徐々に生息範囲を広げ「緊急防除」が開始されたことし4月14日時点では本島北部を中心に16市町村で確認されていました。
そして先月3日には沖縄本島全域と周辺離島の33市町村にまで広がりを見せています。
こうした状況を受け、農林水産省はきょう今月末までとしていた「緊急防除」期間を再来年3月まで延長すると発表しました。
また、これまでは沖縄本島の26市町村を対象としてきましたが、来月1日からは新たに伊江村、伊是名村、伊平屋村が追加されます。
県は繁殖能力のない不妊虫を放つなど根絶に向けた取り組みを進めていますが「効果が表れるまでには時間がかかる」としています。
そのため、家庭菜園で対象となる植物の栽培を控えることや、庭先などに果実を放置せず、適切に処理するよう協力を呼びかけています。








