9月19日の会見で突如、自衛隊に対する市民の抗議活動を「妨害行為」だと表現して問題視した中谷防衛大臣。自衛隊を所管する立場にある防衛大臣の発言の意味を考えます。
▼中谷元 防衛大臣
「最近、沖縄における自衛隊の活動に対する過度な抗議活動、また妨害行為が続いていることに対し、私から一言申し上げます」
19日の会見冒頭でこう述べた中谷防衛大臣。市民による自衛隊への抗議活動を「過度な抗議」「妨害活動」と表現し問題視しました。
会見で中谷大臣は今回の日米共同訓練への抗議活動のみならず、全島エイサーまつりへの自衛隊グループの出演取りやめを市民団体が求めたことや、8月に宮古島駐屯地の司令が市民に詰め寄った時の抗議活動を例として挙げました。
記者からは、抗議の背景には過重な基地負担や訓練に関する説明不足があるのではないかと問われましたが正面からは答えず、訓練の重要性を繰り返し強調しました。
▼中谷元 防衛大臣
「それ以上に国際情勢が変化しておりまして、軍事技術や他国の軍事的能力の増大、脅威もいろいろ形を変えて、実際起こり得るものになっておりますので、自衛隊としては従来よりも非常に高度な、そして多様な訓練を実施しておかなければならない」