ダムの貯水率が平年より大幅に低い状況が続いている沖縄県内。

うるま市の倉敷ダムでは31日、宮古諸島に伝承されている雨乞いの踊り、クイチャーが奉納され、早速早速恵みの雨をもたらしました。

恵みの雨を天に願う踊り、クイチャー。

倉敷ダムの広場ではおよそ500年の伝統を誇る「野崎クイチャー保存会」の40人が威勢のいいクイチャーを奉納しました。

この日は朝からパラパラと雨が降り続いていましたがクイチャーの演舞が佳境に差し掛かると激しい雷雨になり、踊り手の願いが早速天に伝わっている様子でした。

在沖野崎クイチャー保存会・平良昌高会長
「(水不足による)断水する前に雨が降ってほしいなということで、天の神様に奉納の踊りをしようということで踊りました」

沖縄本島地方は31日、大気の状態が非常に不安定となり、ダムのある本島北部をはじめ各地で激しい雨や雷雨となりました。

沖縄気象台によりますと、1日午前0時までの24時間雨量が東村平良で109・5ミリを記録するなど大雨となりました。

31日時点で42・5%まで落ち込んでいた貯水率が1日午前0時時点では45・9%と3ポイント以上回復しています。