沖縄県教育委員会は3月14日、飲酒運転で警察に検挙された公立中学校教諭2人の懲戒処分を公表しました。うち人身事故を起こした1人は懲戒免職となりました。

3月14日付けで懲戒免職処分となったのは、南城市立大里中学校に勤める61歳の男性教諭です。

この男性教諭は去年10月29日朝、糸満市の公道で、運転していた自家用車を前の車に追突させ、前の車に乗っていた2人に全治15日未満のけがをさせたということです。

男性教諭は前日の夜に飲酒して帰宅し、翌朝の運転中に事故を起こしましたが、事故処理中のアルコール検査で、呼気から基準値を大幅に超える1リットルあたり0.7mgのアルコールが検出され、警察に逮捕されていました。

また本島南部の中学校に勤める59歳の男性教諭は今年1月30日、那覇市内の飲食店で深夜まで飲酒したあと、公園で休憩し、翌日の未明になってバイクで自宅に向かおうとして警察官に停止を求められた際、呼気1リットルあたり0.64mgのアルコールが検出されたということです。

この男性教諭は3月14日付けで停職6か月の懲戒処分となりました。

教職員2人の飲酒運転による懲戒処分について県の半嶺満教育長は、「飲酒運転は本県教育に対する信頼を失墜させるもの。事故の被害に遭われた方をはじめ、県民の皆様に深くお詫び申し上げます」としたうえで、職員の綱紀粛正の徹底を図るとコメントしています。