ユニークな看板で交通安全を呼びかける活動が大分県杵築市で続いています。

10月には死亡事故ゼロ、10年目を達成したこの地域ではお馴染みの看板の数々、そこに書かれているのは…

(看板に書かれている文字・)
・大分弁「そげえ急いじどけ行くかえ 飛ばすんなえ」
→「そんなに急いでどこに行くの、スピードを出さないでね」
・大分弁「なし急ぐん 道路はみんなの道なんでえ」
  →「何故急ぐの、道路はみんなの道ですよ」

コテコテの大分弁で交通安全を呼びかける看板。杵築市大田地区を車で通ったことのある人にはお馴染み、道路沿いのいたるところで見かけます。

(堤記者)「今看板が設置されています。大分弁が使われていてとても印象的です」

看板の設置が始まったのは1999年、合併前の旧大田村のころです。それまで防犯に取り組んでいた地元のボランティアグループが活動の幅を広げようと立てたのがきっかけです。

看板の効果や住民の意識の高まりもあってか、22年間、交通死亡事故ゼロを達成したこともあります。この日は警察も参加して、壊れた看板を撤去し新しいものに取り替えました。

(地域の住民)「看板を通してみなさんが交通安全を認識できれば」

看板の数は現在およそ80個。メッセージの内容はグループのメンバーが考えています。観光客に聞きました。

(観光客)「親しみを感じる、急ぐな命が危ない と書かれるより胸に迫り、運転のスピードを緩める」

大田地区では10月に死亡事故ゼロ10年目を迎えました。

(地域安全連絡協議会 中山田秀俊会長 )「とにかくこの地域を通行する人が一件も交通事故を起こしてほしくない。交通死亡事故ゼロ1万日を目指していきたい」

「地域の安全を自分たちで守る!」ユニークで熱い思いのこもった取り組みはこれからも続きます。