J3まで転落したクラブのJ1昇格に大きく貢献

神奈川県出身の高木は明治大を卒業後、2012年に川崎フロンターレに加入。2017年に完全移籍で大分トリニータに加入すると、片野坂知宏監督のもと、在籍2年目の2018年にはレギュラーに定着。J2で42試合に出場し、J3まで転落したクラブのJ1昇格に大きく貢献した。

そこから大分の守護神としてJ1の3シーズンで75試合に出場し、2021年の第101回天皇杯では好セーブを連発し準優勝に導いた。

しかし、在籍7年目となる今シーズンは、若手・西川幸之介の台頭やグロインペイン症候群に苦しむなど4試合出場に留まっていた。

「実際に大分トリニータでここ数年間、1年間フルで出たことはなかったというか、
出ることがなくて、自分自身のパフォーマンスに対しても、何かを変えないといけないのかっていう思いもありました」

2021年にキャプテン 今シーズンは副キャプテン

ゴールキーパーのまとめ役を長年担い、岩田智輝など多くの主力を放出した2021年にはキャプテンを務め、今シーズンは副キャプテンとしてチームの先頭に立ち続ける高木。ピッチ外でも精神的支柱としてトリニータに大きく貢献していた。

「自分自身が言った言葉の中で、同じクラブに長くいる選手が、とにかくチームを引っ張ってった方が絶対に強いチームになるっていうのは、常に言ってて、自分もそういう思いでやってました。チームメイトには今のような話もして、ユース出身の選手には『強い覚悟を持て』と、しっかりこのチームの顔になって引っ張ってってほしいと伝えました」