オリジナルの味を復活

(太田清利社長)「助けられたというか、やはりこれだっていうのがありました。この方式の釜は実は会社を立ち上げたときに手に入れたかった。しかし、とても高価で手が出ませんでした。会社の立ち上げから10年経って金銭的な面も何とかやりくりができるようになったので、思い切って導入しました。売り上げも徐々に伸びていきましたが、お客様からやっぱり味が少し違うとかそういう言葉を時々いただいていたので、そういう声も聞かなくてよくなると思いました」

ラック窯からトンネル窯への切り替えは会社にとってマイルストーンになりました。

(太田清利社長)「昔のオリジナルの味とほとんど変わらず、生産工程もスピード感が増したし、さらに衛生的なものが提供できるようになりましたので、良い判断をしたと思います」

一度は姿を消した銘菓は今では大分県のお土産品の定番になり、販路も拡大し、全国的なブランドとなっています。

会社立ち上げから22年 従業員は5倍 敷地面積2倍の新社屋完成

「ざびえる」復活から22年経った今年の6月30日、同じ流通団地に新社屋が完成し、新たな門出を迎えました。敷地面積はこれまでの2倍の7400平方メートルで研究室を設け、新しい商品の開発にも力を入れています。

2001年に14人でスタートした「ざびえる本舗」は22年が経った今、従業員が5倍の70人を超えるまでに成長しました。

そして、3年後には現在のおよそ1.3倍となる年間10億円の売上を目指しています。