「君のざびえるを作ってみろよ」大きく背中を押す人物が…
太田社長は「本当に感無量といいますか、2001年に荏隈で創業したころに比べると、ここまで来れたのことは本当にたくさんのざびえるファンのおかげだと思っています。これからも本当においしい味を提供するなど、お客様にもお返しをしないといけないと思います」と喜びを語りました。

また、会社立ち上げの大きなきっかけになったのは、長久堂での営業時代に取引があった地元のスーパーマーケットチェーンの社長から「君のざびえるを本当に作ってみろよ。必ず応援するよ」と目の前で背中を押してくれたことが大きかったとしみじみと語り、メガネの奥のまぶたに光るものを見ました。
くちびるにのせて出てくる、あくまで物腰の柔らかい言葉に銘菓復活への気概と底知れぬ情熱を感じ、これまでに多くの困難を乗り越えてきた柔軟な手腕を見たような気がしました。
ざびえるには2つのテイスト
ところで、バターをいかした香りと味わいがなんとも言えない異国情緒を醸し出すざびえるには2つの味があり、銀のパッケージには白あん、金のパッケージには白あんにラム酒につけたレーズンが練り込まれています。

お盆や年末年始、ゴールデンウィークには大勢の利用者でごった返すJR大分駅のお土産品売り場、「大分銘品蔵」にはおよそ900点の商品が所狭しと並びますが、ざびえるは断トツナンバーワンの売り上げで、陳列棚の大きさはひときわ目を引き、存在感を示しています。
