大気の状態が非常に不安となっているため、大分県内は夕方にかけて非常に激しい雨が降るおそれがあり、土砂災害に厳重な警戒が必要です。

大分県内では梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定となっています。3日に観測された1時間雨量は日田市椿ヶ鼻で55ミリ、玖珠町で40ミリ、中津市耶馬渓町で37ミリとなっています。大雨の影響で日田市・中津市、玖珠町・九重町には土砂災害警戒情報が発表されていて、1万6882世帯3万6313人に避難指示が出されています。

JRは豊肥本線の豊後竹田駅から熊本駅まで、久大本線の豊後森駅から由布院駅までの区間で運転を見合わせています。

また、県内の小中学校と高校のあわせて30校が臨時休校となっています。

一方、土砂崩れで住宅が巻き込まれた由布市湯布院町では連絡がとれない麻生繁喜さん(70)を捜索する予定でしたが、雨の影響で中止となりました。

大分県内では午前11時時点で降り始めからの雨量が日田市椿ヶ鼻で695ミリ、由布市湯布院町で525ミリ、日田市で436ミリに上っています。また県西部・南部では夕方にかけて1時間に50ミリの非常に激しい雨、北部・中部で30ミリの激しい雨が予想されています。

大分地方気象台は土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水や河川の氾濫などに警戒するよう呼びかけています。