ウクライナから大分県日田市に避難していた家族4人が15日、帰国の途につき、空港で支援者との別れを惜しみました。
福岡空港から母国ウクライナに向けて発つボンダレンコ・イリナさん一家。
一家4人はロシアによるウクライナ侵攻後、去年4月、首都キーウの西・約130キロのジトーミル州から大分県日田市に避難しました。
空港にはNPO法人「リエラ」のメンバーをはじめ、多くの支援者の姿がー。

日本での、一家との最後のふれあいに様々な思いがあふれている様子でした。
(カリナさん)「とても楽しかった。いろんなところに行って見たりした。友だちもできた。忘れない」
(ヴェロニカさん)「楽しいとさびしい。ありがとうございます」
(イリナさん)「みんなすごく優しくて助けてくれた。ありがとうございます。戦争が終わるのが一番だが、いつ終わるかわからない」
迎えた出発の時…4人は支援者と抱き合って、言葉を交わしながら別れを惜しみました。
「楽しかった」「大変だろうけど気を付けて」

NPO法人リエラの松永鎌矢代表理事は、1年2か月にわたって一家を支えてきました。
「ウクライナに帰る決意をしたので、それを応援するだけ。早く戦争が終わって彼女たちがのびのびと遊んだり、勉強してもらえるといいな」
日田市への避難生活で生まれた一家と支援者の絆。一日も早い戦争の終結を誰もが望んでいます。