悲願のJ1昇格を狙う大分トリニータは、6月11日(日)のアウェー群馬戦で、けが人多発や大雨と苦しいコンディションの中でも、1-0で勝利し、勝ち点3をつかみ取りました。

J2全42節のうち20節を終えて後半戦へ折り返そうとする中、
前の監督・片野坂知宏さんにここまでの戦いと今後の課題を分析してもらいました。

(インタビュアー・OBS渡辺敬大アナウンサー)

ー下平隆宏監督とは今もよく話すんですか?

しますよ。サッカーの話したり、プライベートの話したりとか。
高校時代から知ってますし、プロになってからも同じチームで戦いましたし。
サッカーの思考もすごく似ているし、人間性も素晴らしい方なので、いろんな話をします。

ー今年のトリニータが目指すサッカーというのは、どういうものだと映ってますか?

昨シーズン下平監督が就任して、ボールをしっかりと繋いでいく攻撃、それを今シーズンもさらにまた、パワーアップするような形でトライしてますし、攻撃だけじゃなくて、守備のところでも、前から切り替わった瞬間の前線からのプレスとか、そういったところも、今シーズンの前半戦からトライしてやっていると思います。

ー3バックになったり4バックになったり、下平監督の戦術の変わり目かと思いますが、フォーメーションを見ていて感じるところはありますか?

自分たちの状況と対戦相手というのもあると思うので、バランスを見た中で、いろんなシステムの戦い方を幅広くとっている。一番はやっぱり勝つ試合をするためだと思うんですよね。

勝つ試合をするために、どういうメンバーで構成していくか。その中で3バックがいい、4バックがいいっていう戦い方を志向されて、トライしてると思うので、4枚でも3枚でも、下平監督の志向しているサッカーというのはおそらく変わらないと思うので、やっぱりしっかりボールを繋いで、攻撃を構築して、守備のところでも切り替え速く、しっかりと粘り強い守備をしていくっていうことだと思います。

ートリニータが昇格圏内あたりで上位をキープして戦えているのはどうでしょう?

常に上位の方で戦えているのは良いことだと思います。
特にシーズンの最初は連勝して、すごく良いスタートを切って勢いというのはありました。

やっぱりシーズン長いので、途中こういう形で、なかなか勝てない時期もあったり、勝ち切れない時期もあると思います。
そういう中でやっぱりもう、本当に総力戦になると思うので、また今後に向けても、そういう3枚にしても4枚にしても、いろんな戦い方を試行錯誤しながら勝ち点を積み上げていく。3取れなくても1を取るっていうのは、最低限必要なことだと思うので、その点でしっかりと戦えてる印象ですね。