ロシアの侵攻により聴覚障害があるウクライナ人の男性が大分県別府市の太陽の家に避難しています。太陽の家では先週、男性の妻も受け入れ、9か月ぶりの再会を果たした夫婦が新たな生活を始めました。

別府市の太陽の家で取材に応じたのはコバレンコ・バーディムさんと、妻のアンナさんです。ウクライナの南西部に住んでいたコバレンコ夫妻はともに聴覚障害があります。ロシアによる侵攻で夫は去年9月から日本へ避難する一方、妻はウクライナに残っていました。

離れ離れの生活から約9か月、太陽の家で受け入れられることが決まったアンナさん。5月29日に成田空港で夫婦は久しぶりの再会を喜びました。

(コバレンコ・アンナさん)「会えるとは思っていなかったので大変うれしく感動しています。日本の文化と自然が好きです。今まで見たことがなかったので海にもびっくりしました。ウクライナではストレスを感じていたけど今はすごく安心しています」

すでにビザを取得し、太陽の家で生計を立てているコバレンコ夫妻。平和な暮らしで落ち着きを取り戻しながらウクライナに帰国できるその日を待ちます。