県内各地には昔から伝わる郷土料理、ふるさとの味があり大切に受け継がれてきました。そうした大分の食の魅力を若い世代にも知ってもらうための新しい動きが生まれています。

古くから「豊の国」と呼ばれる通り、多彩な「食」が今も受け継がれる大分は海や山、気候など恵まれた自然に加え、一説にはかつて江戸時代、「八藩七領」で統治された「小藩分立」だったことから各地で独自の食文化が発展したともいわれています。

そんな大分伝統の食を巡り、新しい動きが出始めています。平安時代、お腹がすいた若君が乳母の八瀬に「八瀬、うま」と言い、「八瀬、ご飯ちょうだい」乳母が食べさせたことがその名の由来とされる「やせうま」。

大分の伝統スイーツ「やせうま」


やせうま本舗田口菓子舗によって昔から親しまれてきた素朴な味が、大胆なアレンジで現代風の姿に生まれかわりました。それがやせうまサンデー(650円・税込)です。

(やせうま本舗田口菓子舗 田口永依子専務)
「大分県民の方に日常的に食べてもらえるそういう商品を作れないかなと思ったのがやせうまサンデーを作ったきっかけです」

大分市中心部にある商業施設「大分オーパ」で提供されている「やせうまサンデー」は自家製きなこをたっぷり使ったソフトクリームと、一口やせうまを組み合わせたスイーツで、2021年9月から販売されています。

やせうまサンデーと八尋記者


コロナ禍で売り上げが落ち込んだこともきっかけに誕生した「やせうまサンデー」。いつもとは違うやせうまのしゃりしゃりとした食感とソフトクリームのなめらかな舌触りが相性抜群で、幅広い世代から人気を呼んでいます。

(客)
「4回ぐらい食べたことがある。やせうまがおいしいです、アイスとあう」
「今時中々、やせうまを食べる機会がないからこれを機に知るのもいいかな」

(田口永依子専務)
「やせうまって冷たくしてもおいしんだねとか、ソフトとあうねと言っていただけて食べたことない方に召し上がって頂いているので、すごく作ってよかったなと実感している」

一方、佐伯市の伝統の調味料、「ごまだし」を使ったこんな取り組みも。うどんのイメージが強いごまだしを和・洋・中、デザートなど幅広いジャンルに活用したレシピ本が販売されています。レシピを考案した園田寿さんにごまだしを使ったバーニャカウダーを作ってもらいました。

材料はこちら。ごまだし以外に、にんにくのみじん切りオリーブオイル、生クリーム後はお好みの野菜を。

(料理研究家園田寿さん)
「まだこれ火はついてないんですけどオリーブオイル入ります。刻んだニンニクを入れ、香りが出るまで弱火にして、色づいてきたらここでごまだしが入ります」

軽く炒めて生クリームを。ひと煮立ちしたらできあがりです。わずか3分ほどでソースが完成します。

ごまだしを使ったバーニャカウダー


「ごまだしにはゴマと魚という栄養もプラスされるので普通の調味料よりもワンランク上の調味料じゃないかと思います。冷蔵庫の中にマヨネーズがあってケチャップがあって、その隣にどこの家にもごまだしがある生活をしてくれたら最高だなって思う」

昔から各地で大切に守られてきた郷土の味。現代風にアレンジすることで改めて大分の食の豊かさと魅力に気づかされます。