生徒会がアンケート 教職員や保護者の意見もいかす

(大分市立王子中学校・盛武栞那生徒会長)「校則を見直して何か気になっている点はありますか?」

王子中では、去年12月まで校則で、指定のスクールコート以外の防寒着は認められていませんでした。しかし、4月から標準服が導入されることをきっかけに生徒会が中心となって見直しが進められています。

(大分市立王子中学校・熊田真路教諭)「標準服を採用する場合、中に着るものも今のものと変わってくる。ちょうどいいタイミングだったので、子どもたちと一緒に考えてみようと」

見直しに向けてアンケートやクラスごとの話し合いに加え、教職員や保護者の意見も集約。理由や根拠をまとめた結果、防寒着だけでなくマフラーや白以外の靴下の着用が認められました。

(大分市立王子中学校・藤原陸斗さん)「何でもOKしてまうと学校の雰囲気に悪影響があるので、生徒も喜べて学校側も安心できるのを考えるのが大変でした」

王子中学校では今後も困っていることやおかしいと思うことに対して、生徒たちが自主的に行動できる姿を目指しています。

(盛武栞那生徒会長)「コロナ禍で入学してきたので今まで歴代の先輩方がやっていたことができずに終わっていたので、こうして何か私たちの代で残せるものができて本当によかった」

大分市立王子中学校 盛武栞那生徒会長

県内の学校で広がる制服の見直し。それは誰もが安心して学校生活が送れるよう多様性を模索する教育現場の今を表しているといえます。