ニワトリの餌代が高騰している中、大分をはじめ全国で相次ぎ発生している鳥インフルエンザが鶏肉や卵の値上げに拍車をかけています。その波は大分のソウルフードも直撃し、影響が広がっています。
別府市明礬にある「岡本屋」。温泉の蒸気で蒸し上げたプリンをはじめ、多くのメニューに卵が使われ、その量は、1日で100キロを超えるそうです。

(岡本屋・従業員)「セイロ1個分で、卵は多分22~23個くらい使いますかね」
岡本屋のメインの養鶏場は卵の価格を据え置いているものの、一部の仕入先で値上げが続いています。さらに、様々な原材料の価格が上がっている現状に危機感を募らせています。
(岡本屋・岩瀬裕子取締役)「全部卵なのでうちの商品は。完全に影響が出ます。今は右肩上がりなので様子を見ながら価格改訂も考えていきたいですけど、いまのところは現状の価格でやっていこうと思っています」
「物価の優等生」と言われるほど、本来価格が安定している卵。去年は飼料の高騰などの影響で、右肩上がりとなり、取引価格は1年間で2倍以上値上がりしました。さらに、今シーズンは大分をはじめ、全国25道県で鳥インフルエンザが発生。これまでに1179万羽が殺処分され、卵や鶏肉の供給不足に拍車をかけています。
(県民)「卵は毎日使います。20~30円は高くなったかな」「子どもはからあげが大好きでよく食べますが、作る頻度はかなり減っていますね」