高病原性鳥インフルエンザの発生が今シーズン全国で相次いでいます。発生件数、殺処分数いずれも過去最多に。こうした状況から大分県内の養鶏場でも防疫体制を徹底し、警戒を強めています。

全国で相次ぎ確認されている高病原性鳥インフルエンザ。農林水産省によると、今シーズンの発生は23道県58件と過去最多になりました。殺処分の対象も1シーズンで初めて1000万羽を超えました。

(鈴木養鶏場・鈴木明久会長)「例年11月か12月に発生するが、10月に出たから今年はやばいのではないかと思っていたらあっという間に広がった」

日出町で養鶏場を営む鈴木明久さん(78)。県内最大級となる20万羽を飼育。卵の生産から商品の加工・流通までを手掛けています。今のところ県内で発生は確認されていませんが、全国での異例の広がりに警戒を強め、防疫体制を徹底しています。

(鈴木明久会長)「これを作った、出口の噴霧。このセンサーで感知します」

農場の入り口には関係車両が入る際に消毒液を吹きかける装置が設置されています。去年11月には車が出る時にも消毒できるようにセンサーを増やしました。また鶏のエサなどに使う水を紫外線で殺菌する装置も新たに導入。さらに事務所の中でも…

(鈴木明久会長)「人間が見に行くのが間違いない。見に行くたびに鳥インフルエンザのことがあるからライブカメラをつけておこうと」

なるべく鶏舎内に入らなくてもすむように、カメラを活用して異常がないかどうかを確認しています。

■「やれる対策はすべてやった」

(鈴木明久会長)「鳥インフルを防ごうと思ったら、いくらお金がかかってもしっかりやるのが一番」