夫婦そろって日本一に輝き、史上初の快挙を成し遂げた空手の大野ひかる選手と西山走選手が今年の決意を語りました。
空手の「個人・形」で現在、世界ランキング1位の大野ひかる選手と3位の西山走選手は去年8月に結婚しました。その4か月後、夫婦で初めて挑んだ12月の全日本空手道選手権大会で大野選手は力強くキレのある演武で3連覇を達成しました。また、西山選手も迫力のある演武を見せて悲願の初制覇。見事、アベック優勝の快挙を成し遂げました。


(大野ひかる選手)「ほっとしてうれしい気持ちで自然と涙がでました。苦しい思いをしているのを近くで見てきたので、あきらめずに頑張り続ければ報われることを教えてもらった」

(西山走選手)「ずっと目標にしてきて、夢だった日本一になれたことはうれしかった。あわせて一人で優勝する何倍も喜びがあった」
2人は同志社大学出身で共に大分市消防局に勤務。今は週に4回、佐藤重徳師範の指導で体と心の鍛錬を重ねています。
さらに技の完成度をあげるため、私生活でもお互い空手のことばかり考えていると話します。
(西山走選手)「突き一つにしても、突くまでの姿勢や常に連続で意識する場所がでてくる。聞くことで新しい発見があったりするので、プライベートの時間はご飯を食べる時とかになりますが、それでも空手の話が多い」
(大野ひかる選手)「練習時間が短い分、頭を使ってやっているのでフィードバックしないと自分の頭がパンクしてしまう。ご飯を食べながら空手の話が多くなる」
ひたむきに空手と向き合い努力を続ける大野選手と西山選手。今年の目標を聞きました。
(大野ひかる選手)「世界一の演武です。世界一という結果ばかりにとらわれず、自分史上一番、空手史上最高の演武をして金メダルを獲りたい」


(西山走選手)「一番になりたい。世界選手権があるので優勝をすることが目標ですが、空手家としても一人の人間としても認められる、一番になれるような年にしたい」

2人は2年に1度開催される10月の世界空手道選手権に向けて、心技一体の鍛錬を重ね、頂点を目指します。