新型コロナ感染者の病床使用率が大分県内で連日70パーセントを超え、インフルエンザの同時流行も懸念される中、医療現場の現状を県医師会の井上常任理事にききました。
(県医師会・井上雅公常任理事)「やはりかなり厳しい。すぐ動かせる病床というのはほぼ満床でないかと思う」
大分県内の病床使用率は6日時点で70.4パーセントと3日連続で70パーセントを超える高い水準が続いています。井上常任理事は医療体制が手薄になりつつあると危機感を募らせています。
(県医師会・井上雅公常任理事)「医療従事者の中で濃厚接触者や感染者が出て病院自体のマンパワーがダウンしたところもある。診ていると重症の方もちらほら増えてきている。それなりに手も取る」
こうしたなか県は5日、3シーズンぶりにインフルエンザの流行期入りを発表。新型コロナとの同時流行が懸念されています。
(県医師会・井上雅公常任理事)「インフルエンザは年末年始の人の動きで広がることが多いのでこの2年間流行がなかったということでうつりやすいと思う。気が緩んできているところもあると思うのでこの時期だけはマスクをしっかりしてもらうことが必要」
また、井上常任理事は医療のひっ迫を防ぐため自宅での検査や受診相談センターへの電話相談なども活用してほしいと呼びかけています。