3年前、大分県中津市内のビルにガソリンなどをまき、放火しようとした男に大分地裁は21日、懲役3年の実刑判決を言い渡しました。
現住建造物等放火未遂の罪で実刑判決を受けたのは無職の木下健一被告(50)です。

判決によりますと、木下被告は2022年10月、中津市にある2階建ての店舗兼共同住宅のドアや壁にガソリンなど2リットル余りをまいて火をつけ一部を焼損させました。
21日大分地裁で開かれた裁判員裁判の判決公判で辛島靖崇裁判長は「知人女性が店を広げる計画を考え直させるため放火という手段を選択した点には精神障害の影響が認められる」としました。
一方で「被告は犯行後現場をすぐに離れる自己防衛的行動をとるなど善悪を判断できる完全責任能力を有していた」と指摘。懲役3年の実刑判決を言い渡しました。