認知症への理解を深めてもらおうと、大分県豊後高田市で14日、若年性アルツハイマー型認知症の男性が自身の経験を語り、周囲のサポートの大切さを訴えました。
自身の経験を率直に語るのは、日田市在住の下田哲也さんです。14日豊後高田市で開かれた認知症の講座で、講師として登壇しました。

下田さんは6年前、54歳の時に若年性アルツハイマー型認知症と診断され、認知症の啓発を行う県希望大使として活動しています。下田さんは認知症への理解と家族など周囲の向き合い方が大切と伝えました。
(下田哲也さん)「ご家族の中で当事者の方がいたら『忘れてもいいんだよ』『心配しなくていいよ』という声かけをやり続けてあげてほしいです。忘れる事は悪いことではなく、病気や状態を受け入れられると思う」
厚生労働省によりますと現在、65歳以上の高齢者の5人に1人は認知症と推計されています。主催者は「講座を通して正しい知識と周囲に悩みを相談できる関係づくりに繋がれば」話しています。