地域活性化の突破口となるか

玖珠町はこれまでも様々な移住施策に取り組んできましたが、仕事や家族といった現実的な壁に直面し、従来の対策では限界を感じていたといいます。

宿利政和町長:
「居住に関して“壁がある”とつくづく感じた。玖珠の良さを知ってもらうためには一定期間のお試し住宅で暮らしてもらう。玖珠町バージョンが少しでも効果を出して全国に広がっていく、それが本当の地方創生だと考えている」

この日、2人は町の職員の案内で旧豊後森機関庫を初めて訪れました。町の歴史を肌で感じた2人。玖珠町で過ごした時間が人生を見つめ直すきっかけになったと、この1か月を振り返ります。

吉田雄紀さん:
「2拠点生活がリアルに感じられました。今までは憧れだったけど、夫婦として良い経験ができたと思っています」

佑奈さん:
「働き方が多様になってきているので、子どものことを考えると自然があるところで育てるのも選択肢だと思うので、こういう取り組みが広がってほしいです」

リモートワークの普及により、新しい生活スタイルとして期待される「2地域居住」。人口減少に歯止めがかからない中、地域活性化の突破口となるのか――玖珠町の取り組みの成果は全国から注目され、今後の地方創生の可能性を占う試金石となりそうです。