大分県宇佐市で去年5月、家族と暮らす自宅に火をつけた罪に問われている男の裁判員裁判で、大分地裁は執行猶予付きの有罪判決を言い渡しました。

現住建造物等放火の罪で判決を受けたのは、宇佐市上田の無職・田口俊輔被告(43)です。

判決によりますと、田口被告は去年5月、母親や妹と同居する自宅で2階と1階に火をつけました。

大分地裁で開かれた18日の裁判員裁判の判決公判で、辛島靖崇裁判長は「責任能力はあり、放火の意思決定は短絡的かつ身勝手」と指摘。一方で「家の所有者である父親の支援や本人の反省の態度が見られる」として、保護観察のついた懲役3年・執行猶予5年の有罪判決を言い渡しました。