2026年4月から自転車の交通ルールが大きく変わります。これまで警告が中心だった自転車の違反行為に対し、反則金の支払いを命じる「青切符」での取り締まりが始まります。
自転車は法律上「軽車両」とされ、原則車道通行が義務付けられています。ただし、13歳未満や70歳以上が運転する場合や車道が狭く危険な場合などは、例外的に歩道の通行も認められています。
取り締まりの対象は113の違反行為で、反則金はそれぞれで異なります。例えば、携帯電話を使用しながら運転する“ながら運転”は反則金1万2000円、一時停止を無視した場合は5000円、信号無視は6000円、並んで走行する並進禁止違反は3000円などとなっています。

大分県内では去年までの5年間、自転車事故によって15人が死亡。今年は2人が亡くなっています。
県警交通規制課 佐藤智宏課長補佐:
「大分県内の自転車事故は減少傾向ですが、全国的には関東圏を中心に増加しているということで青切符が導入されます」
新制度にあわせ、大分県警は7月から「おんせん県おおいた湯~チャリトレーニング」というコンテンツをインターネット上に公開しました。〇×問題形式で自転車のルールを学べる内容となっていて、これまでに1700人以上が挑戦しています。

<主な〇×問題>
①歩道通行中、歩行者の通行を妨げるおそれがあったので一時停止した。
②自転車で横断歩道を通行する場合、歩行者がいなければ、自転車に乗ったまま横断歩道を通行してもよい。
③自転車は、原則、車道を通行しているときは車両用信号機に従い、歩道を通行しているときは、歩行者用信号機に従う。
④自転車も駐車違反の対象である。
⑤14歳以上の自転車運転者は、危険な交通違反や交通事故をくり返した場合に講習を受けなければならない。
県警交通規制課 佐藤智宏課長補佐:
「自転車を捕まえるために青切符導入ができたわけではありません。自転車事故が1件でも減少してほしいと考えています」
青切符の導入により、自転車の交通違反に対する責任がより明確になります。まずは一人ひとりがルールを確認し、遵守することが大切です。