JR九州が進める駅の無人化をめぐる裁判の報告会が行われ、原告側は無人化によって安全性が低下しているとの認識を改めて共有しました。

この裁判は、JR九州が進める大分県内の駅の無人化を巡って、体や視覚に障害のある人たちが損害賠償を求めています。

原告側は11日、報告会を開き、これまでの裁判の経過を振り返るとともに無人化によって安全性が損なわれることを訴えました。

また、2022年にJR津久見駅で視覚障害の高齢女性が列車にはねられた事故について、JR側の検証が不十分との見解を示しました。

(徳田靖之弁護士)「経営上の採算の問題があったとしても、絶対にないがしろにしてはいけない問題。鉄道を利用する人が命を落とすということが絶対あってはならないということが、鉄道事業の大前提」

(釘宮好美さん)「利便性が悪くてもいい。1時間に1本でもいい。私たちが願っているのは安全に安心して利用したいだけ」

事故をめぐっては市民グループ「だれもが安心して暮らせる大分県をつくる会」が、安全対策などを求める2万3000人余りの署名を8月7日にJR九州に提出しています。