参議院選挙は中盤戦に突入し、各地で舌戦が繰り広げられています。大分選挙区では5人が立候補。中盤の情勢について、OBS県政キャップの糸永敦記者が解説します。
糸永記者:
「『既成政党』と『新興勢力』による選挙戦で、まさに今回の象徴的な構図となっています。この構図によって組織以外の浮動票や無党派層の動きが読みづらく、選挙戦にどう影響するかが焦点の一つといえます」
中盤の情勢は、吉田さんがやや先行。白坂さんが激しく追う展開。野中さんが続く展開となっています。
糸永記者:
「各陣営とも、有権者の4割が集中する大票田の“大分市”を重要視しています。吉田さんの陣営は、保守層にも食い込む衆議院大分1区選出の吉良州司議員の後援会ネットワークを活用した運動を初めて展開しています」
「一方、白坂さんの陣営は保守系議員らが地盤だけではなく、大分市内の知人などにも支援を呼びかけ、県内全域から県都での支持拡大を図っています」
「参政党の野中さんも大分市での街頭演説が軸となっています。また、ユーチューバーの強みを生かしてネット戦略にも力を入れています」
「安倍さんと二宮さんは、それぞれ所属する団体や党の看板を前面に出して浸透を図っています」
選挙戦の激しさを物語るように公示後から各陣営とも大物議員が続々と大分入りし総力戦の様相を呈しています。
糸永記者:
「自民党は小泉農水大臣をはじめ、閣僚経験者らが応援に迎えて、テコ入れを図っています。16日は岸田前総理。終盤には石破総理の来県も調整されています」
「立憲民主党も公示日に野田代表が大分入りするなど、力の入れ具合がわかります。その後も小川幹事長や枝野最高顧問など著名な幹部や弁士が相次いで応援に入っています」
「参政党は神谷代表がJR大分駅前で演説し、『これまで大分を訪れた中で一番の熱気だった』と手ごたえを語っていました」
期日前の投票率は、13日時点で「13.20%」。前回3年前よりも3.11ポイント上昇しています。今回の参院選は、物価高対策など私たちの暮らしに直結した問題が主な争点となっている選挙です。ぜひ1票を投じましょう。