「最近、子どもの歯並びが気になる…」そんな声が増えています。実はその背景には、スマートフォンやゲームの長時間使用、やわらかい食事など、現代ならではの生活習慣の変化が深く関係しているのです。専門家は「健康リスクにもつながる」と警鐘を鳴らし、日常生活の見直しと早期のケアを呼びかけています。
虫歯は減少傾向も「不正咬合」は増加
大分市では、定期的に未就学児と妊婦を対象にした「歯の健康チェック」が実施されています。この日も朝から多くの親子が訪れ、歯科健診や歯磨き指導を受けていました。

(訪れた人)「なるべく4か月に1回ぐらいは来るようにしています。虫歯にならないよう日々気をつけています」「子どもに虫歯になってほしくないので、毎日歯磨きができるようしっかり頑張ってもらっています」
12歳児の1人あたりの平均虫歯本数は2024年度、全国で0.53本。最も少なかったのは新潟県の0.1本。逆に最も多かったのは、沖縄県の1.4本。大分県は0.9本で全国ワースト2位という結果でした。

一方で、近年注目されているのが、歯並びやかみ合わせの異常「不正咬合(ふせいこうごう)」です。特に歯並びの悪い子どもが目立っていて、学校保健統計調査(2024年度)によりますと、歯列・咬合に異常のある12歳の割合は5.45%で、過去5年間で最も高くなっています。