天気の変わりやすいこれからの時期注意しなければならないのが「雷」。全国で部活動中の落雷事故も相次いでいます。雷の危険を回避するポイントをお伝えします。

発達した積乱雲によってもたらされる雷。身近な自然現象ですが、落雷による被害は毎年多く発生しています。そのサインは…。

(気象予報士・若林菜友さん)「一つ目はごろごろと雷の音が聞こえてくること。雷雲の大きさは10キロ程度もあり、音が聞こえた時には雷雲の下にいる可能性があります。二つ目は黒い雲が近づく。三つ目は急に冷たい風が吹く。これらが前兆のサインです」

雷はグラウンドなどの開けた場所に落ちやすいとされています。4月、奈良県では中学生が部活中に雷に打たれ、救急搬送されるなど被害が後を絶ちません。

雨に濡れないために木の下にいると、木に雷が落ちた時に、その木から人体に雷が飛び移ることがあります。

雷は夏場に多く発生しますが、気象庁の災害例をみますと夏以外でも釣りや登山などで事故が目立っていて、これからの時期も油断はできません。

(気象予報士・若林菜友さん)「頑丈な建物に入る車に避難する方法があるが、身を守る最終手段として雷しゃがみあります」

「雷しゃがみ」は低い姿勢で耳をふさぎかかとをあわせてつまさき立ちになります。地面との接地面を少なくすることで上半身に電気を通しにくくします。

屋外でのレジャーの機会が増えるこれからの時期。気象情報をこまめに確認し早めに安全な場所に避難することを心がけましょう。