大分県内各地に大きな爪あとを残した台風14号。秋の行楽シーズンを迎えた観光施設では3連休を前に復旧に追われています。

(糸永記者)「別府海浜砂湯に来ています。ブルーシートの上にある大量の砂やごみは今回の台風で海から打ち上げられたもので被害は一面に及んでいます。現在復旧作業が進められています」

別府市営の海浜砂湯では台風の影響で砂やゴミが大量に漂着する被害が出ています。海岸沿いに長さ20メートル、幅6メートルの砂湯があり、海からの激しい風や波が直撃しました。

温泉の配管は無事だったものの、砂湯を囲む柵が倒れたほか、周辺も流木やゴミで埋めつくされていました。3連休を前に急ピッチで撤去作業が行われていて、営業再開はあさって23日を目指しています。

(別府海浜砂湯・桃山浩美さん)「本当だったら、お客でわいわい言っているときだったので落胆している。ブルーシートをはがしたらわかることなので(砂湯が)無事だといいかな」

一方、こちらは数10メートルにわたって大きく崩れた護岸。杵築市にある住吉浜リゾートパークでも台風の被害を受けました。21はスタッフらが海岸に打ち上げられた砂やゴミを取り除く作業に追われていました。

(住吉浜リゾートパーク・釘宮浩三園長)「ここに来て43年になるけど、1回あったかないか。風は今まで経験ないぐらい強かった」

このほか園内では宿泊施設やゴルフ場が浸水するなど至る所で被害が出ましたが、2・3日中に一部再開できるよう復旧を急ぎたいと話します。

(釘宮浩三園長)「10月1日にキャンプ場オープンで進めていたが、10月中旬か11月ぐらいにオープンはずれ込むと思う。1日も早い復旧ということで営業は再開する予定」

秋の行楽シーズンの3連休を襲った台風による被害。23日からの3連休を前に観光地への影響が懸念されます。